『池田 学 展』(佐賀県立美術館)に想ふ

平成29年2月25日。東光会佐賀支部の金子剛先生の教え子でアメリカで活躍している池田学氏の” 凱旋 ” 展覧会『池田 学 展 The Pen 〜凝縮の宇宙〜』(佐賀県立美術館)を鑑賞しました。朝早く岡山を出発し中国自動車道を通り、昼過ぎに佐賀入りしました。美術館玄関では佐賀支部代表の田代先生が笑顔で迎えてくれました。早速、田代先生に解説して頂きながら作品を鑑賞しました。池田氏の東京藝術大学時代の作品からはじまり、今回のメインの作品である「誕生」まで、人波が途切れることなく、すべての人が食い入るように一点一点に見入っている姿が印象的でした。それほどに多くの人々を惹きつける魅力が、確かに作品から滲み出ていました。一本のペン先から生まれ出る一本の線の集合ですべての作品が形成されています。その見事なデッサン力や構成力は饒舌なまでに我々に多くのことを語りかけてきます。しかし、その語り口は恐ろしいほどに静寂です。知らず知らずのうちに耳をそばだてて、その声を必死に聴こうとしている自分がそこにいました。人の心の奥底にずっしりと語りかけてくる、それが池田氏の作品なのかもしれません。

   

 

ひとしきり作品を見終えた頃、東光会常任審査員の金子剛先生が美術館に来られました。展覧会場には池田氏が、恩師である金子先生に送った書簡なども陳列されており、金子先生からは他所では聞くことのできない貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。感謝感謝です。

  

 

池田学氏の作品は今後、世界中の美術館を巡回するようで、佐賀に作品が戻ってくるのが、いつになるかわからないということです。国内では、東京、金沢での展覧会が近々に作品を観る最後のチャンスといってもいいのかもしれません。

昨年末に、金子先生から「NHKで池田学展の特集をやるから。」とお知らせいただいてから、ずっと実際にこの目で作品を鑑賞したいと思っていました。往復10時間以上かけて観にいく価値のある展覧会だったと思います。そして何よりこれまでの自分の絵に対する対峙の有り様を深く見直す機会を与えてくれたことに心から感謝したい気持ちです。

美術館玄関で田代先生と「春の東光展がんばりましょう!」と硬い握手を交わし、一刻も早く帰宅して制作しなければという気持ちにさせていただきました。

現地でお世話になりました、東光会佐賀支部の皆様に心から感謝申し上げます。

                                 頓首

                    文責:東光会岡山支部 後藤 晋

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